神話や方言織り交ぜ/劇団かなやらび
「眠りの島」を上演
宮古島の小学生から高校生までが所属している劇団かなやらびの夏公演「眠りの島」が18日、マティダ市民劇場で上演された。団員は本番に向け積み重ねてきた稽古の成果を発揮して、与えられた役を生き生きと演じた。同公演は19日午後3時からも行われる。
同劇団はこれまで、「ミャークファンタジー」と題し「碧(アオ)の涙雨(ナダサメ)」と「クスムヌドゥムタ 心の蕾」の2作品を発表している。
今回上演する「眠りの島」はその第3弾で、今公演に向け行ったオーディションで選抜された5人を含む25人の団員が出演している。
「眠りの島」は、豊かさを求めすぎたため大地が枯れ果ててしまい、人間が海上へ追いやられた世界で、対立する精霊と人間の関係の変化を描いたストーリー。脚本、演出は「島ピエロのゆずちゃん」こと明石光佐さん。
出演した団員らは、堂々とした演技やせりふ回しなどで観客を舞台の世界に引き込んだ。
同劇団の池間出団長は「見どころは子供たちの頑張り。舞台は近未来の閉じられた世界で、宮古島の神話や宮古方言も交え、宮古島をモチーフにしたオリジナル脚本。衣装もこっているのでそこも楽しめると思う。ぜひ多くの人に見に来てもらいたい」と語った。