地域の伝統芸能披露/城辺ふれあいまつり
「サムイ」、そば早食いも/板倉区参加し盛り上げ
第9回城辺ふれあいまつり(主催・城辺地区地域づくり協議会)が19日、城辺公民館を主会場に行われた。舞台発表の部では、それぞれの地域に伝わるさまざまな芸能を披露。2人が指を出して合計数を当てる「サムイ」や宮古そばの早食い競争もあり終始にぎわった。市の交流都市、新潟県上越市板倉区が「板倉音頭」を初めて紹介したほか、特産品の販売も行い地域住民と絆を深めた。
伝統文化の継承や地域の連帯強化と活性化を図ることが目的。
開会セレモニーでは、福里保育所の子どもたちが市町村合併前の城辺町歌を元気良く合唱。友利獅子舞保存会が獅子舞を勇壮に披露し会場をはらい清めた。
主催者を代表して神里清春会長は「祭りが地域住民の交流の場として活性化や新潟県上越市板倉区の地域間交流につながることを期待する」とあいさつした。
下地敏彦市長は、今年2月には旧城辺町時代からの交流都市である新潟県上越市板倉区で、中村十作氏生誕150年記念交流会が行われたことを紹介した上で、祭りのために来島した上越市の関係者らを歓迎した。
村山秀幸上越市長(代読・髙橋一之同市理事政策監)は「今後もさまざまな機会をとらえて交流し、その友情を子どもたちの世代へつなげていけたらと思っている」とあいさつした。
引き続き神里会長、下地市長、宮國博市教育長、髙橋同政策監らがテープカットを行い幕開けを祝った。
城辺老人クラブが「とうがにあやぐ」で舞台の幕開けを飾ると、各保育所の遊戯やカラオケのど自慢大会などが彩った。野外では宮古島署交通安全・防犯コーナーなどが実施され、大勢の親子連れが楽しんだ。
親子3人で訪れた長濱由香里さん(35)=城辺=は「子どもが出演した余興が見られてとても楽しかった」、親子6人で参加した狩俣大輔さん(35)=上野=は「毎年祭りには参加している。子どもが舞台で踊る姿を見て感激した」とそれぞれ笑顔で話した。