18人が佐喜真氏支持/知事選の市議構図
「オール沖縄」は5人
県知事選(9月30日投開票)で、宮古島市議会の支持構図が22日までに明らかになった。自民党県連などで構成する選考委員会の要請を受けて出馬表明した前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)を支持する市議は23人中18人。一方、県政与党や「オール沖縄」勢力が擁立を模索している玉城デニー衆院議員(58)を推す市議は5人となっている。
佐喜真氏を支持するのは、下地敏彦市政の与党会派議員(公明含む)5会派の16人と、保守系無会派の2人。
一方、玉城氏を支持するのは野党会派の2人と革新系無会派の3人で構成する野党連絡会議の5人なっている。
昨年1月に行われた市長選では、保革とも分裂選挙となり選挙戦のしこりを残したまま同10月には市議会議員選挙が行われ、市議会の議員構成も大きく変化した。
市長選分裂の余韻は、保革それぞれに、いまだ残っているが、その深刻度には差がある。
保守系は市長選で現職の下地敏彦市長を支持した市議を中心に結束を図り、自民党宮古支部事務所を11日に開所させるなど着々と準備を進めている。
また、市長選では別候補を支持した無会派の2人とも、本紙の取材で知事選では佐喜真氏支持を明言している。
一方の革新勢力は、今後の協議で選挙協力に向けた各方面の調整作業を行う予定だが、市長選以前からあったしこりも含め、市長選で分裂した支持者間の溝はいまだに埋まっていない。
今月中にも市民団体など各方面との調整を行い、翁長雄志知事を誕生させた「オール沖縄」勢力の結集を目指すが、協議の行方は流動的だ。
関係者は「このしこりを取り除く作業はかなり難しいと思うが、今回の知事選は翁長知事の弔い合戦。必ず勝たないといけない。一致団結した取り組みのためにまとまってくれることを信じている」と話した。