「理想の宮古」考える/未来を語る会開催
高校生と大人 熱い議論
宮古島の高校生と大人が「理想の宮古島」について語り合うイベント「考えよう、これからの宮古島~未来を語る会~」(主催・コンパス)が22日、平良港ターミナルビル大研修室で開かれた。約50人が参加、8グループに分かれ、宮古島が目指すべき未来について議論した。各グループからは「理想の島」として「一度出た人が帰ってきたいと思う島」や「自然環境保護ができる島」などの意見が出た。
主催者のコンパスとは、宮古島の子供たちを応援する団体で、共同代表を務める中央大学4年の砂川綾香さん、東京大学大学院2年の亀川凛平さん、個別進学塾Root塾長の根間玄隆さんの、いずれも宮古島出身3人が結成した。
「語る会」では初めに「宮古島ってどんなところ?」をテーマに、島の長所や短所、利点や欠点について各グループで意見を交わした。
長所や利点は「伝統行事が多く残っている」「海がきれい」「島の人の距離が近い」など。短所や欠点は「ごみが多い」や「ほしいものがすぐ手に入らない」、「学びを深める場が少ない」などの意見が出た。
それらの意見を踏まえた上で「理想の宮古島って?」をテーマに再び各グループで議論。その結果、「一度、島外へ出た人が帰ってきたいと思うような島」や「自然環境の保護がちゃんとしている島」、「文化、芸術に触れやすい島」、「自分たちで伝統を守っていくことができる島」などが「理想の島」として挙げられた。
中には「本島とくっついてほしい。経済が発展すると思う」というユニークな意見もあった。
司会進行を務めた共同代表の砂川さんは「ぜひこの機会に、自分であれば理想の宮古島にするために何ができるかを考えてほしい」と高校生に呼び掛けた。
コンパスは「子供たちに新鮮な情報が行き届き、ワクワクしながら将来を考え、可能性に挑戦できる環境がある宮古島にしたい」との思いから結成され、趣旨に賛同した島内外の人がメンバーとして加入。今回が初めて開催するイベントとなった。