子牛生産率90%超/17年宮古
産地協議会で実績確認
宮古島市における2017年の子牛生産率が90%台に達している。前年の実績と比べて6・7ポイント増え、県の平均生産率(78%)を大きく上回った。28日の市肉用牛産地協議会総会でこれらの実績を確認した。新年度は一層の生産率を目指して取り組みを強化する。
市の子牛生産率はここ数年、80%台で推移してきたが、17年は5071頭が生産され、経産牛5615頭からはじく生産率は90・3%に達している。
子牛生産率90%台は県内トップクラス。多良間村を含む宮古地区全体の生産率も87・5%と高く、他地区の実績▽北部77・5%▽中部72・9%▽南部72・8%▽八重山76・6%-を大きく上回っている。
生産率上昇の要因は妊娠鑑定の実施と、分娩事故の防止など飼養管理技術の向上が挙げられ、官民一体の取り組みが奏功した。
これらの実績を踏まえて新年度の事業計画を設定した。生産体制の強化としては計画交配の順守や優良繁殖雌牛奨励事業の活用並びに妊娠鑑定と削蹄の推進を図る。出荷(競り上場)頭数目標は7000頭。キロ単価は去勢1500円、雌1200円としている(2009年作成の拠点産地育成計画書に記載)。
環境対策では家畜排泄物の適正管理面での支援をうたった。繁殖牛の増頭や飼料自給率の向上も図る。
肉用牛産地協議会は、生産技術や経営指導及び出荷体制の整備を行い、素牛供給地の確立及び農家経営の安定向上に寄与することが狙い。市や県、JAほか関係団体で構成される。