169件を差し押さえ/自動車税滞納で県税課
タイヤ・ミラーズロック導入へ
県宮古事務所県税課は29日、5月31日が納付期限だった2018年度自動車税の滞納処分状況(7月末現在)を発表した。それによると滞納件数782件のうち、169件の自動車を差し押さえした。今後は公売に向けたタイヤロック(車止め)などを執行する方針。同課は、一度に納められないなど何らかの事情がある人については、分割納付の相談も受け付けるとしている。
県税課は、7月から徴収強化月間と位置付けて、税収と税の公平性の確保を目指して徴収や滞納処分を行っている。
差し押さえた自動車は今後、公売(差し押さえた自動車を売却して滞納税に充てる手続き)を行うためにタイヤロックや車のドアミラーに装着する「ミラーズロック」を導入し執行する予定だ。
同課はまた、給与や預貯金の調査も並行して実施しており、勤務先や預貯金口座が確認でき次第、自動車の公売を待たずに差し押さえを執行する。
宮古事務所管内7月末現在の自動車税の納付率は96・1%で、前年度(95・1%)に比べ1・0ポイント上昇し過去最高。県平均(94・5%)を1・6%上回っている。滞納件数も前年度の837件より55件(6・6%)減少している。
県宮古事務所の稲福具実所長は「すでに納付した人との公平を図るため、まだ納付していない人には財産の差し押さえを執行している」と述べ、すでに発送されている催告書の納期限(8月31日)までに納付するよう協力を呼び掛けている。