宮古関係42億5000万円/防衛省19年度概算要求
【那覇支社】防衛省は31日、2019年度予算の概算要求を発表した。離島を防衛する警備部隊等の配置に関連した整備費に194億円を計上し、このうち宮古関連は城辺保良の採石場「保良鉱山」に設置を予定している、屋内で射撃訓練を行う覆道射場の費用として約42億5000万を盛り込んだ。
同省は、旧千代田カントリークラブ地区で駐屯地建設を進め、警備部隊と地対艦誘導弾部隊、地対空誘導弾部隊の計700~800人の配備を計画している。保良鉱山についても、福田達夫防衛政務官が今年1月、弾薬庫や覆道射場などの誘導弾部隊関連施設を配備する計画を、下地敏彦宮古島市長に伝達した。
これまで計上されてきた宮古地区への陸自配備に関する防衛費は、16年度が約108億円、17年度は約311億円、18年度は約261億円。旧千代田カントリークラブ地区では、昨年11月に駐屯地の建設工事が始まっており、今年度中に造成工事が完了する計画となっている。19年度も関連整備工事が行われる予定で、今年度までに計上された予算が使用される可能性が高い。
また、保良鉱山についても、沖縄防衛局が今月3日付で弾薬庫整備などを含む訓練場地区の基本検討業務の簡易公募型プロポーザルを公示した。同鉱山に関する調査費、用地取得費は18年度予算に計上されており、運営会社も売却する意向を示している。
同省は、警備部隊約300~400人を今年度末に、誘導弾部隊は19年度以降に、それぞれ配置する方針。