空港東を重点街区に/宮古島市
都市計画審が了承/市議会質疑で計画示す
宮古空港東側に広がる区域が地区計画区域に指定される見通しだ。良好な環境の街区を形成するための指定で、8月28日に開かれた都市計画審議会で了承、近く下地敏彦市長に答申される。JTAドーム宮古島の竣工ほか、大型集客施設の建設を見越した地区計画区域の設定で、建築物に制限をかけながら市民や観光客が往来するにぎやかな街区を創出する。開会中の宮古島市議会9月定例会の議案質疑で、下地康教建設部長が計画を示した。
市によると、指定区域は空港東側で、広さは6・8㌶。近々に答申があり、正式決定される見通しだ。
区域指定の目的について下地建設部長は、空港周辺に伴う人の往来の多さを挙げて、「スポーツ観光交流拠点施設(JTAドーム宮古島)が整備され、今後は大規模集客施設も計画されている」と先を見通した。
その上で、「にぎわいや交流拠点としての機能のほか災害時における一時避難場所及び備蓄など防災活動の支援を担う地区として期待される」と話した。
この地区内では、サンエーがJTAドーム宮古島に隣接する形で大型ショッピングセンターの建設を予定しており、こういった開発計画も地区計画区域指定の背景にあるとみられる。
今定例会に提出されている条例制定案は、地区計画区域内の建築物に制限をかける内容だ。建築物の▽用途▽高さ▽敷地面積-などを定めるもので、高さの最高限度は30㍍となる。
下地建設部長は、「これに伴って建築物の制限をかけていく」と述べ、条例の制定に理解を求めた。
この日の本会議では、2018年度一般会計補正予算案の質疑もあった。
伊良部地区小中一貫校の工事請負費における約4600万円の補正増については市教育委員会の下地信男教育部長が答弁。掘削などの土工事の数量並びにコンクリートの単価などで増額があったと説明した。工事の請負変更契約については改めて承認を求める。