販売額24億3200万円/18年産葉タバコ
平均反収242㌔の豊作/単価伸びず品質に課題
宮古地区の2018年産葉タバコの買い入れ作業が5日、終了した。宮古島市と多良間村を合わせた買い入れ重量は前期比73㌧増の1291㌧で、総販売額は同比1億4800万円増の24億3200万円だった。平均反収(10㌃当たりの収量)は242㌔と県の目標(226㌔)を大幅に上回る豊作となった。ただ、キロ単価は1884円と伸びず、品質面で課題を残した。
今期の葉タバコは年始の冷え込みや5月の干ばつなど気象条件に恵まれず、全体的に品質は低調に推移した。だが、収量は大幅に増え、栽培技術の向上を裏付ける実績となった。
買い入れは7月19日に始まり、34日間続いた。地区別の買い入れ重量は宮古島市が前期比61㌧増の1233㌧で、多良間村が同比11㌧増の57㌧。買い入れ代金は市が同比1億2700万円増の23億2270万円、村が同比2000万円増となる1億980万円だった。
平均の反収は市が前期比26㌔増の242㌔、村が同比54㌔増の259㌔とそれぞれ大幅に伸び、県の目標反収をクリアした。
県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長によると、ここ20年ほど目標を達成したことはなかったという。「個人差はあるが、この収量は生産農家が自信を持てる収量だ」と振り返った。
単価は、いまひとつ伸び悩んだ。市の平均キロ単価は1883円で、10㌃当たりの代金に換算すると45万5880円。品質を収量で補う取引実績となった。
一方、村の平均キロ単価は1910円と高く、10㌃当たりの代金は49万4975円となり、前期の実績より10万円近く増えた。
買い入れの終了を受けて砂川組合長は、「今回は寒さや干ばつの影響が品質に響いた」と総括し、「収量はクリアできたので、品質を克服できれば収入もさらに上がってくる。次期作は期待できる」と話した。
平良西里の日本たばこ産業宮古葉たばこ取扱所では石垣市の葉タバコも取り扱っており、買い入れ重量は135㌧、販売額は2億2900万円だった。