心体の健康づくりへ/労働衛生大会で決意
2018年度宮古地区労働衛生大会(主催・一般社団法人県労働基準協会宮古支部ほか)が5日、市中央公民館で行われた。「心と体の健康確保にまい進する」とした大会宣言を採択したほか、参加者全員で今年度のスローガン「こころとからだの健康づくり みんなで進める働き方改革」を指さし呼称で唱和した。同大会は10月1~7日までの第69回全国労働衛生週間の一環として行われた。
県労働基準協会宮古支部の上里明通支部長は「職場健診の結果を見ると、県の有所見率は7年連続ワースト1と憂慮すべき事態となっている。官民一体となったなお一層の啓蒙(けいもう)活動の取り組みが必要」と呼び掛けた。
「働き方改革関連法」などについて講話した沖縄労働局雇用環境・均等室、働き方・休み方改善コンサルタントの山川訓子さんは「日本の人口は減少局面を迎えており、2065年には総人口が9000万人を割り込み、高齢化率は38%台の水準になると推計されている」と指摘。その上で「少子高齢化による労働人口減少、人手不足の現状の解消に向け、女性や高齢者が働きやすい環境を整備することが必要」と強調した。
特別講演を行った医療法人下地診療所の打出啓二理事長は、受動喫煙がもたらす健康被害を紹介。喫煙が人体に及ぼす有害な影響を各種データで示した。