小中と一般を統合/市民文化祭
来月19日からドーム開催
「創造する市民の文化」をテーマに、第13回宮古島市民総合文化祭が10月19日から3日間、JTAドーム宮古島で開催される。これまで別日程だった一般の部と児童・生徒の部を統合するほか、宮古地区中学校総合文化祭も同時に開く。10日に会見した宮古島市の下地敏彦市長は「磨き抜かれた知性と感性、創造性豊かな作品を発表する祭典にしたい」と話し、期間中の多くの来場を呼び掛けた。
JTAドームを初めてメイン会場に設定した。これにより、スペース等の都合上、別の日程だった一般と児童・生徒の部を統合、中学校文化祭も同時に開くことが可能になった。
合同開催によって、文化祭の展示部門はより多彩な作品であふれる。書道や美術、文芸は児童・生徒の作品と一般の作品が同時に展示される。一般の部はこれらのほかに▽華道▽茶道▽生活文化▽写真▽盆栽▽園芸▽織物▽民芸-など多様な作品を並べる。
こういった展示コーナーはドームの壁づたいにぐるりと設け、中央部ではワークショップを開く。盆栽の実技講習や生け花体験、あだん葉での小物づくり、ブーンミ体験もできる。
ステージでのパフォーマンスもあり、方言漫談や子どもシアター、獅子舞にクイチャー、エイサー演舞などが予定されている。
会場の外には飲食コーナーも。地元食材を使った弁当やさたぱんびん、ぜんざいなどを販売する。
中学校総合文化祭の作品は作文や詩、新聞など。学校ごとに日ごろの学習の成果が展示される。
期間中、マティダ市民劇場では音楽祭(20日)、松原・久貝の両集落と来間島では史跡巡り(同)がある。
そのほかの日程では、11月4日に児童生徒の部の音楽祭、12月2日には郷土のお話大会が開かれる。一般の部の文化碑巡りは10月14日に、芸能祭は12月16日の開催が予定されている。
主催は宮古島市と市教育委員会、市文化協会及び同時開催の宮古地区中学校文化連盟。10日の告知会見で下地市長と文化協会の大城裕子会長は「大人は子どものみずみずしい豊かな感性に触れ、子どもは大人の芸術性の高い作品に触れることができる絶好の機会」と話し、それぞれ期間中の多くの来場を呼び掛けた。
今回の文化祭を総合的にプロデュースするのはバスケット・アーティストの小川京子さん。「ユニークな空間をつくりたい」などと意気込みを話した。