「備えあれば憂いなし」/宮古地区婦人連合 防災講習会開催
宮古地区婦人連合会(島尻清子会長)は9日、下地農村環境改善センターで防災講習会を開催した。防災や地震、台風についての講話や救護法の実技訓練などを通して、日ごろから災害に対する心構えや知識、備えが重要なことを再確認した。
「備えあれば憂いなし、共に創ろう安全、安心地域づくり」をスローガンに、市民約50人が参加した。
防災危機管理課の友利幸正課長はあいさつで、最大震度7を観測した北海道地震や明和の大津波(1771年)の規模、被害状況などを挙げ「講習会などを通して情報を収集し、万一に備えることが大切」と開催の意義を強調した。
講習会では、同課職員が避難場所や避難場所までのルートを確認しておくことや、断水、停電に備えて懐中電灯、乾電池、飲料水、食料品などを準備しておくことを呼び掛けた。
市消防本部の隊員は、心臓マッサージや人工呼吸を行う際の注意点などを人形を使って説明したほか、AED(自動体外式除細動器)の使い方を教えた。
災害などの時に備蓄食を被災者に配布することを想定した炊き出し訓練も実施。市赤十字奉仕団の団員が、特殊なビニール袋を使って熱湯で簡単にできる米の炊き方を指導した。
参加した島尻会長は「ちょうど講習会の最中に、震度1の地震がありびっくりした。北海道での震度7は、どのくらいの衝撃だったのか想像するだけでも恐ろしい。万が一に備えて日ごろから準備しておくことがいかに大切なことかを実感した」と話した。
また、高齢者や身体障がい者、子供などの災害弱者を守るためにも、隣近所が連携して避難と誘導をしていくことが重要だと指摘。「講習会などを開催し減災や防災への意識を高めていきたい」と語った。