出動件数は3213件/17年度救急
正しい利用を周知/ミス宮古島が1日隊長
「救急の日」および「救急医療週間」に伴い市消防本部は10日、正しい救急医療と業務に対する周知活動の一環として、ミス宮古島に対して1日救急隊長の辞令を交付するとともに、大型量販店でチラシ配布などを行い、市民や観光客に正しい理解を呼び掛けた。2017年度の救急出動件数は3213件で、年々増加傾向となっている。
同本部で行われた辞令交付式では、ミスブーゲンビレアの下地千都勢さんに、上原昭宏署長が辞令を手渡し、普及啓発活動に対する協力を求めた。
辞令の交付を受けた下地さんは、同署の救急隊員に対する訓示も行い「これまでに培ってきた知識と技術を基礎として、今後とも救急業務の使命を十分に認識して市民の期待に応えてほしい」と呼び掛けた
訓示後は、下地さんと上原署長のほか、市のイメージキャラクター「みーや」も参加して、市内の大型量販店でチラシを配布。買い物に訪れた市民や観光客に救急業務に対する理解の促進と、救急車の適正利用などを訴えた。
毎年9月9日は語呂合わせで「救急の日」。この日を含む1週間は「救急医療週間」に定められており、期間中は全国各地で普及啓発活動が展開される。
同署によると、宮古島市における2017年度の救急搬送人員は3015人。傷病程度別でみると▽軽症者1533人▽中等症904人▽重症者502人▽死亡56人▽その他20人-となっている。
救急車の正しい利用については、原則として事故によるけが等で急いで病院に行かなければならないような場合としている。
救急車の要請時については▽落ち着いて正確に119番を呼び出す▽けが人や病人のいる「場所」をはっきり、分かりやすく知らせる▽どのような事故か病気かを伝える▽通報(電話)している電話番号と、通報者の名前をはっきり知らせる-などを呼び掛けている。