強い農業で活性化/宮古地域第1回研修会
6人の専門家が発表
県農林水産土木建設会は12日、2日間の日程で宮古合同庁舎2階講堂で宮古地域第1回研修会を開いた。同建設会の会員ら約100人が参加。宮古農林水産振興センター農林水産整備課長の平良和彦さんは演題の中で「強い農業になることで地域農村が活性化し、豊かな伝統文化継承により魅力ある観光資源になる」と提起した。
初日のこの日は、それぞれの分野で活躍する6人が各演題を分かりやすく発表した。
このうち、平良さんは「強い農業を目指す農用地整備の設計と施工について」と題して発表した。
演題の中で「強い農業にするには、強い農家を育成しなければならない。自立安定経営農家を育成するためには25㌶以上の経営面積が必要である」と述べた。
その上で「1000万円農家は25㌶以上、1500万円農家は約40㌶以上が必要である。しかし、分散型のほ場では機械効率が悪く、集積、団地化することにより営農機械の効率化、コスト縮減を図り、農家の経営強化につなげる」と提案した。
最後に「若者が農業を職業として自信を持ち、農村に定住するようになると持続的発展につながる。また、伝統文化にあふれる明るい農村は、観光をより魅力的な産業へと発展させ、宮古島を将来にわたって繁栄させる」と展望した。
最終日の13日は午前8時半から開催される。6人の講師がそれぞれの演題で発表する。