4氏が立候補届出/知事選告示で選挙突入
事実上の一騎打ちへ
【那覇支社】第13回県知事選挙は13日、告示され17日間の選挙戦に突入した。投開票は30日。立候補したのは、届け出順に前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民・公明・維新・希望推薦=と、県政与党など「オール沖縄」が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)、琉球料理研究家の渡口初美氏(83)、前会社員の兼島俊氏(40)の4人。立候補した4氏とも無所属・新人。
選挙戦は、保守系の佐喜真氏と「オール沖縄」側の玉城氏による事実上の一騎打ちになるとみられる。佐喜真陣営は那覇市で、玉城陣営は伊江村で出陣式・出発式を行い、知事選での勝利を誓った。
政策面では、佐喜真氏は「暮らしが最優先」を掲げて県民所得300万円の達成を目標に掲げるほか、米軍普天間飛行場の早期返還を訴えている。玉城氏は「新時代沖縄」として自立型経済の実現を強調するほか、普天間飛行場の辺野古移設阻止を目指す翁長県政を継承する立場だ。
今回の選挙は、故翁長知事が8月8日に急逝したことで2カ月近く前倒しになった。県が辺野古埋め立て地区の承認「撤回」を8月31日に行うなど、国と県の対立が激しさを増しているだけに、超短期決戦で県民がどのような判断を下すかが注目される。
県選管によると、12日時点での選挙人登録数は115万8569人(男性56万4791人、女性59万3778人)。このうち宮古島市は4万3878人(男性2万1832人、女性2万2046人)、多良間村は834人(男性456人、女性378人)。