街頭遊説で支持訴え/佐喜真・玉城両陣営
宮古は静かな選挙戦/県知事選 告示後初の週末
4人が出馬した第13回県知事選挙は、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民・公明・維新・希望推薦=と、県政与党など「オール沖縄」が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)の事実上の一騎打ちとなり、告示後初の週末となった15日、宮古でも両陣営が市内各地で街頭遊説を行い有権者に支持を訴えた。宮古においては盛り上がりに欠ける今回選挙。週明けには菅義偉官房長官が来島するほか、玉城氏の総決起大会も予定され、両陣営とも選挙機運の盛り上げを図っていく。
佐喜真陣営では、17日に菅官房長官が応援のため宮古入りする。午前9時からはTSUTAYA沖縄宮古島店前で遊説を行い、佐喜真知事誕生を呼び掛ける。
玉城陣営では、19日の午後に玉城デニー氏が宮古入りし、西辺地区を皮切りに遊説を行い、午後6時からはJAおきなわ宮古地区本部で個人演説会と総決起集会を開催する。
米軍普天間飛行場の早期返還、同飛行場の辺野古移設阻止が最大争点となる今回知事選だが、宮古においてはこのテーマだけでは、盛り上げが難しい状況となっている。
ある陣営は「機運を盛り上げるためにも国会議員など有名な弁士が来島して演説してほしいが、まだ日程などは決まっていない」と話す。
また、別の陣営では「週明けに国会議員を呼びたいが、市議会の9月定例会か開会中で、なかなか受け入れ体制が整えられないので難しい」との声も聞かれる。 両陣営とも投票率の向上を図って、より多くの支持票獲得を目指すが、そのためにも機運の盛り上げが不可欠となっている。
今回選挙の投開票は30日で、両氏のほか琉球料理研究家の渡口初美氏(83)、前会社員の兼島俊氏(40)の2人も立候補している。