与那覇さんを表彰/島くとぅば普及に功績
【那覇支社】第6回しまくとぅば県民大会が15日、西原町で開催された。地域で「島くとぅば」普及に功績のあった個人や団体をたたえる普及功労表彰式では県内10人が選ばれ、宮古地区からは与那覇冴子さんに表彰状が贈られた。同時に開催された島くとぅば語やびら大会では、下地政吉さんも登壇して会場を盛り上げた。
同県民大会は、9月18日の「しまくとぅばの日」に合わせての開催。県は、2006年に「しまくとぅばの日に関する条例」を制定して島々で使われてきた言葉の普及、継承を目指しており、県民大会も活動の一環で行っている。
与那覇さんは、1989年から観光バスガイドとして県内外の観光客に宮古島の歴史や文化・名所旧跡を宮古方言で紹介しているほか、宮古テレビの番組「冴子おばあのよもやま話」を9年間担当し、宮古方言への関心を高めたことなどが高く評価された。
表彰を受け、与那覇さんは「素晴らしい賞をいただけて、ありがとうございます。これを機会に、もっと島を愛して島言葉を広めて豊かなものにしていきたい。これからも、及ばずながらも頑張ろうと思う」と、喜びの言葉を語った。
このほか、県民大会と同時に開催された第24回しまくとぅば語やびら大会では、宮古地区からは下地政吉さんが「キビこそ我が命」と題し、サトウキビのおかげで自身も進学でき、子供たちを育てることも出来たことをユーモアたっぷりに宮古方言で話して観客を沸かせた。