職人不足で工事進まず/学校体育館の雨漏り改修
大雨や台風の影響で市内の多くの小中学校体育館で雨漏り被害が出ている中、その改修工事がスムーズに進められていない。近年の建築ラッシュに伴う職人不足の影響で、足場を組む職人が確保できないことが理由だ。11日に行われた市議会9月定例会一般質問の中で、市当局が明らかにした。
下地信男教育部長によると、2016年度以降の学校体育館の雨漏りは14校で確認され、うち6校(平良第一小、北中、鏡原中、西城中、城辺中、砂川中)については16、17年度に修繕した。
しかし、6月の大雨の影響で再度雨漏りが確認されて、うち北中、西城中については現在修繕中。砂川中は近々工事を行う予定という。
雨漏りの改修を進める一方で、下地教育部長は「体育館の屋根の修繕となると大掛かりな足場を組む必要がある。しかし、宮古では現在、足場業者の確保が厳しい状況。学校の大型施設である体育館の改修工事はなかなか進まない状況で業者を確保するのが大きな課題」と述べた。
宮古では現在、人口や観光客の増加を背景に、ホテルやマンション、一戸建て住宅の需要が高水準で推移。それにより、職人不足による人件費が高騰して施工単価も上昇している。