宮古の商業地 最高値2年連続で上昇
平方メートル8万8000円/全用途も3年連続プラス
【那覇支社】県企画部は18日、2018年県地価調査(7月1日時点)の結果を発表した。宮古島市内の商業地最高価格は、平良字西里根間246番(筑登之屋)の1平方メートル当たり8万8000円(対前年比3・5%上昇)で、2年連続の上昇となった。市内の全用途平均価格は同2万1000円(同2・1%上昇)で、3年連続のプラスとなった。
宮古島市の用途別平均では、住宅地が対前年比1・6%、商業地が同4・5%、それぞれ上昇した。市内住宅地の最高価格は、平良字西仲宗根染地112番1で、1平方メートル当たり3万円(同2・4%上昇)。
15年に伊良部大橋が開通した伊良部島の住宅地では、伊良部字国仲屋敷90番が1平方メートル当たり1万1000円で、対前年比2・8%上昇となった。多良間村では基準2地点の平均額が同6300円で、同1・0%の下落となった。
宮古地区の商業地最高価格は、1993年の1平方メートル当たり28万円をピークに下落を続けたが、昨年から上昇に転じている。要因について、県などは「クルーズ船の寄港回数増で、観光客数増加に伴うホテル需要の高まりや人口増などが地価上昇をけん引している」と説明した。一方で「宮古島市の中でも2極化している」とも指摘した。
県全体の全用途平均価格は1平方メートル当たり7万6700円と対前年比5・0%上昇で、5年連続のプラスとなった。
地区別では特に那覇市の上昇が顕著で、同市の全用途平均価格は対前年比11・4%上昇。用途別でも住宅地が同9・3%、商業地も同13・3%上昇し、上げ幅も前年より拡大した。
県全体の住宅地平均価格は、1平方メートル当たり5万2900円で対前年比4・0%上昇で全国トップの伸び率、商業地平均は同14万3400円で同7・3%上昇で全国2位の伸び率だった。
県内地価の最高価格は、那覇市松山1丁目1番4の1平方メートル当たり80万1000円(対前年比14・8%上昇)で、28年連続で同地点が最高となった。
地価調査は地価公示法に基づく公示価格と合わせて、一般の土地取引や公共事業用地の適切な取得価格の算定などの目安とされる。
対象地域は、県内41市町村の279地点。このうち宮古島市は13地点、多良間村2地点。