総合体育館改修へ/市教委
屋根、床など大規模に
宮古島市教育委員会が市総合体育館の大規模改修作業に着手する。老朽化に伴う相次ぐ雨漏りを受け、屋根を替えて床も張り替える方針だ。次年度にも作業に入る。19日の市議会9月定例会一般質問で、宮國博教育長が明らかにした。
総合体育館は1984年12月に竣工した。以来、年間を通して各種スポーツ競技大会の公式戦が行われるほか、卓球やバドミントンなど市民の健康増進の場としても利用頻度は高い。
ただ、老朽化で雨漏りが頻発している。公式戦を中断せざるを得ない状況が発生する使用環境の中、今は応急的な対応で雨漏りを防いでいるのが現状だ。
19日の一般質問で、平良敏夫氏がこの件について市教委の見解を聞いた。
宮國教育長は「大規模な改修の方向で考えたい」と答弁し、理由として耐力度調査の結果を挙げた。同調査で、屋根などの大規模改修によって使用年度延長の見立てがつくという。
所管する生涯学習部の下地明部長も、「早急に大規模改修する方向で進めていきたい」と答えた。
議会後の取材に下地部長は、屋根と床を大規模に改修する方針を示した。館内施設の使用環境や一部増設の検討も進めるとした。
この日の一般質問には平良氏のほか、新里匠氏、高吉幸光氏、上里樹氏の計4人が登壇し、市当局の考えをただした。
サシバリンクス伊良部の取り扱いについては長濱政治副市長が答弁し「検討委員会を開き、今後のあり方を審議したい」と述べ、売却も視野に入れて検討を進める考えを示した。
特定の教科書の採択拡大を目指す団体に、宮古島市が公金を支出していることについては友利克企画政策部長が「特に問題ないと考えている」と述べた。
同団体の総会に参加したことを問われた下地敏彦市長は「開催要綱を見て、十分賛同できると思って参加している」と述べた。