夢へのテイクオフ語る/JTAの副操縦士 平良さん
母校北中で講演
空の日にちなんだ「職業講話」(主催・JTA宮古空港所)が20日、北中学校で行われた。同校の卒業生で、日本トランスオーシャン航空(JTA)の副操縦士、平良紀浩さんを講師に迎えて行われた。平良さんはJTA初の宮古島出身の副操縦士。平良さんは母校で後輩約350人を対象に「夢へのテイクオフ~離島の人々の架け橋となるために~」と題して、パイロットの仕事や、夢や目標実現のために「一歩一歩着実に努力してほしい」と生徒に話した。平良さんは北中学校卒業後、宮古高校、琉球大学を経て航空大学校を卒業。JTAで宮古島出身として、初めての副操縦士になった。
同校の友利直喜校長は「この講話を、皆さんも自分の目標や夢について考える契機にしてほしい」と生徒に呼び掛けた。
平良さんは「夢を持っている人は、それを周りの人に話すことで、夢からより現実的な目標に変わるので、ぜひ、保護者や友人に話してほしい。自分もそのようにして、目標にした」と自らの経験を後輩たちに話した。
また、「まだ、夢や希望が決まっていない人は、中学生は大きな可能性を秘めているので、パイロットを含め、空の仕事も職業の選択肢に入れてほしい」と述べ、パイロットの仕事の流れや、魅力などを映像を使いながら説明した。
平良さんは「パイロットという仕事は乗客を安全に、無事に目的地に運ぶことができた際の達成感」を実感している。
また、飛行中にコクピットから見える夕陽や星空、美しい海などの景色は実にきれい」と画像を示しながら生徒たちに語りかけた。
同日、空の日フェスタ実行委主催で、午後からは城辺小学校でコクピットシュミレーターや制服の試着など、四つのコーナーを設け、航空教室を実施した。