「夢」「前向き」訴え/狩俣小
難病抱える謝花さん講演
生まれつきの進行性難病、脊髄性筋萎縮症)を抱える謝花勇武(いさむ)さん(40)の講演会が20日、狩俣小学校(友利健誠校長)で開かれた。謝花さんは講演を通して夢を持つことの大切さや前向きに生きることの大事さを述べた。全員で謝花さんが作詞作曲した「さくらはまだか」を伸び伸びと合唱し、交流を深めた。
謝花さんは「電動で動く車いすでパソコンを使って仕事をしている。音楽活動ではライブを行い、自分で作詞作曲した歌も披露している。皆さんもできることをいっぱい探して挑戦してください」と励ました。
また「20歳まで生きるとは思っていなかった。今40歳で2倍生きている。医者からは『奇跡的』と言われた」と話した。
車いすで大変なことを紹介。「一番怖いことは、銀行に行った時。銀行強盗が『手を上げろ』と言っても手を上げることはできない。いままで銀行強盗に遭ったことはない。散歩していた時に落ちていたお金を見つけた。しかし拾えない」と語った。
謝花さん「車いすで楽しいことは皆さんに会えたこと。これまで講演した中で狩俣小学校がナンバーワン」と強調した。
会場から割れんばかりの拍手が沸き起こった。
2016年に東京で開催された障がい者のオーディションイベントで沖縄代表として出場した謝花さん。見事グランプリンに輝いた。
「今はCD100万枚を作り、無料で100万人に配っている。100万人の人に私の歌を知ってもらったら、私のライブにも来てくれる。無料配布の目的にはそれもある」と述べ、参加者らにCD200枚を配った。