市提出議案を可決/市議会が閉会
補正予算案は賛成多数で
宮古島市議会(佐久本洋介議長)9月定例会は21日、最終本会議を開き、各委員会委員長からの審査結果報告や議案の採決などを行った。2018年度一般会計補正予算案と2017年度一般会計歳入歳出決算認定案については一部の議員から反対意見が挙がったことから挙手による採決を行った結果、賛成多数で可決した。市当局提出のそのほかの議案はいずれも全会一致で可決した。
市当局からは今回、空港東地区計画区域内における建築物の制限に関する条例の制定など条例案7件、18年度一般会計補正予算案など予算案7件、都市公園(街区公園)となる根間公園の設置地域を平良字西里根間地内の0・21ヘクタールの土地とする決定に議決を求める議決案10件、17年度一般会計歳入歳出決算認定などの認定案11件、人権擁護委員の推薦について議会の意見を求める諮問2件、17年度市健全化判断比率と資金不足比率の報告1件の計38件が提出されていた。
最終本会議は総務財政、文教社会、経済工務、予算決算の各委員会委員長が審査結果を報告。報告に対する質疑を行った後、討論、採決が行われた。
18年度一般会計補正予算案に対しては上里樹氏が、教育費に伊良部地区小中一貫校工事請負費が計上されていることについて「伊良部地区の学校統廃合については住民の十分な理解が得られていない」などとして反対の考えを示した。
17年度一般会計歳入歳出決算認定では國仲昌二氏と上里氏が、歳出に教育再生首長会議への支出があることについて、同会議を「特定の教科書の採択拡大を目指す日本教育再生機構を支援する組織」と指摘。「特定の会社を支援する組織に支出することは公平・公正であるべき公金の支出の性格を逸脱する」と反対を表明した。
反対意見が出たことから挙手による採決を行った結果、いずれも賛成多数で可決した。
陳情では「厚生年金への地方議会議員の加入を求める意見書の提出について」など2件を採択、「地域合意のない学校統廃合に反対する陳情」など2件を不採択、「子どもたちによりよい教科書の採択を求める陳情」など2件を継続審査とした。