感動と喜び共有/アネラ音楽祭・宮古
福祉施設利用者 イベントを満喫
障がい者が音楽を通し社会に参加、発表することで感動と喜びの共有を目的とした「第10回愛音楽(アネラ)音楽祭in宮古」(主催・サポートセンターケントミ)が日、JTAドーム宮古島で開催された。
音楽祭には、沖縄本島や本土からの参加のほか、宮古からも多くの福祉施設の利用者らが参加し、音楽を楽しみながらイベントを満喫した。
主催者あいさつで、ケントミの我如古盛健理事長は「このイベントを10回開催することが当初の目標だった。その節目の10回目を離島では初となる宮古島で開催できることをうれしく思う。きょうは13組が出演し素晴らしいパフォーマンスを披露してくれると思うのでみんなで楽しんでほしい」と呼び掛けた。
また、みやこ福祉会の伊志嶺博司理事長、宮古ライオンズクラブの下地隆之会長が激励のあいさつを行い、音楽祭の成功を願った。
音楽祭では、宮古の各福祉施設の利用者が歌やエイサー、ダンスなどを披露したほか、宮古高校の生徒や、あさひっ子保育園の園児たちも出演し、合唱や踊りで祭りを盛り上げた。
我如古さんは、30代の時に難病の神経原性筋萎縮症を発症。筋力が衰えていく恐怖と闘いながらも前向きに音楽活動を展開しいる。
2006年には、乳がんと闘いながら太鼓を生きがいにしていた比嘉富子さんが我如古さんの活動に共感し、活動に参加。2人は「ケントミ」を結成して、活動を行ってきたが、12年に比嘉さんが死去した。
比嘉さんの死後、我如古さんの活動に賛同する障がい者やサポーターなどで「ケントミファミリー」が結成され、老人ホームや養護施設などで演奏活動を展開している。