投開票まで1週間/両陣営 後半戦へ追い込み
【那覇支社】第13回沖縄県知事選は、30日の投開票まで1週間となった。保守系・無所属で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、「オール沖縄」側が推す無所属で前衆院議員の玉城デニー氏(58)で事実上の一騎打ちとなっており、両陣営とも選挙戦の後半へ追い込みをかける。
激戦を繰り広げる佐喜真、玉城両陣営は宮古地区での集票を重視しており、佐喜真氏は8日、玉城氏は19日に、それぞれJAおきなわ宮古地区本部で総決起大会を開催した。
また、両陣営の応援で大物が続々と宮古入り。佐喜真陣営では自民党の二階俊博幹事長が3日に来島したほか、17日は菅義偉官房長官がTSUTAYA沖縄宮古島店前で遊説した。
玉城陣営も、辻元清美衆院議員が20日に市内各所でポイント遊説を実施。21日には小沢一郎自由党代表も来島して玉城氏への投票を訴えた。
政策面では、佐喜真陣営が「県民所得300万円実現」と「普天間基地の早期返還」、玉城陣営は「誇りある豊かさ」と「普天間基地の辺野古移設阻止」などを掲げる。
宮古地区への陸自配備については、佐喜真陣営が「必要だが地元の十分な理解が欠かせない」とする一方、玉城氏は「住民合意のない配備強行は反対」との立場を示す。
今回の選挙は、翁長雄志知事の急逝を受けて当初から2カ月近い前倒しとなった。佐喜真氏、玉城氏のほか、琉球料理研究家の渡口初美氏(83)と元会社員の兼島俊氏(40)も立候補している。