1兆1699億円で過去最高
旅行・観光経済波及効果/県発表
【那覇支社】県文化観光スポーツ部は25日、2017年度に旅行・観光が寄与した県内への経済波及効果は15年度比14・2%増の1兆1699億8500万円で、過去最高を更新したと発表した。旅行・観光により県内で創出された雇用は14万2734人で、同13・2%増だった。
経済波及効果は、県外からの旅行者や外国人観光客、県民が旅行・観光で使った「旅行・観光消費額」のうち、県内観光産業に残る「直接効果」と、観光産業と関わる産業の売り上げが増える「一次間接波及効果」、それらの産業での所得増が更に県内で生産を増やす「二次間接波及効果」で算出する。
17年度の旅行・観光消費額は7793億円。県外への漏出881億円を差し引くと、県内への直接効果は6912億円となる。県は、一次間接波及効果は3144億円、二次間接波及効果は1644億円とした。
波及効果を産業別に見ると、宿泊業が2256億円で最も多く、次いで飲食店の1877億円、食料品・たばこ・飲料が774億2000万円などと続く。
直接効果の割合が高いのは宿泊業や飲食店、その他の対個人サービス(462億3000万円)、貸自動車業(457億6000万円)、航空輸送(243億9000万円)、娯楽サービス(226億円)。
間接波及効果の割合が高いのは、食料品・たばこ・飲料や商業(卸売)(580億4000万円)、電力・ガス・水道(553億1000万円)、金融・保険・不動産(439億1000万円)など。