期日前で1万人超える/宮古島市
台風接近で連日行列
前回総数を2821票上回る
27日から「3日攻防」に突入した県知事選挙。宮古では比較的静かな選挙戦と言われながらも、期日前投票は好調な動きとなっている。さらに、ここ数日は台風24号の接近が30日の投開票日に影響を与える可能性があることから、平良庁舎1階ロビーの投票所は連日、投票に訪れた市民による長蛇の列が見られている。27日までの14日間で投票者数は1万人を超えたほか、前回の累計総数をすでに2821人上回っている。
今回知事選には、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、新人で「オール沖縄」側が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)による事実上の一騎打ちの構図で展開されている。
宮古では選挙ムードがなかなか盛り上がらない中で、14日から始まった期日前投票は好調な滑り出しとなり、27日までの14日間で3日目の「16日」を除いてすべて前回選挙を上回っている。
特に、台風接近による投票行動への影響が懸念され始めた「25日」の12日目は1409人が投票し、前回の約2倍。「26日」の13日目は2135人で前回の約3倍となった。さらに、「27日」の14日目は今回最高となる2569人が投票し、14日間の累計総数は1万704人となった。
市選挙管理委員会の與那覇巖委員長は「今回は期日前投票を行う有権者が多いが、特に25日からは台風接近の影響もあり、多くの市民が投票所に訪れている」と話した。
期日前投票の投票数が大きく伸びていることについて、佐喜真陣営では「期日前投票はしっかりやっているが、実際の伸びと運動量の差があり実感はない。しかし、最近は選挙のやり方も変わっており、期日前投票も携帯電話やSNSを活用して呼び掛けを徹底しているので、それも影響していると思う」と話した。
一方の玉城陣営は「先週から危機感と目標を持って必死でやっている。当然、相手候補の方が多いと思うが、差を付けられないように頑張っている。全体の割合ではこちらが4割で相手6割位だと思う」と述べた。
期日前投票の状況を踏まえた今回選挙の手応えについて、佐喜真陣営は「石垣に比べ宮古がなかなか伸びていないと言われているので、これからしっかり取り組まないといけない。宮古は保守地盤なので最低でも相手候補に6000から7000票の差は付けたい」と述べた。
玉城陣営は「相手側は菅官房長官が来島時に『1万票差を付けて勝とう』と言っていたので、その差を確実に縮めたい。ビラの配布や電話での呼び掛けも順調で、議員も支持者も毎日、地域を走り回っている。手応えは十分にある」と話した。