亀濱さん、全日本3冠/マスターズ陸上
8年連続の偉業達成
全日本マスターズの陸上競技選手権がこのほど、鳥取県内であり、宮古島市の亀濱敏夫さん(92)がM90クラス(90~94歳)の3種目で優勝した。8年連続で3冠の偉業達成だ。M90クラスの400メートルなど3種目で世界記録を持つ亀濱さんの快進撃が止まらない。
亀濱さんはこの大会、100メートルを19秒40、200メートルを42秒55、400メートルを1分44秒82で走ってそれぞれ優勝した。国内敵無しの強さを見せ、今年も全国の陸上関係者の注目を浴びた。
大会を振り返り亀濱さんは「今回も楽しかった。記録より楽しく走ることが大切なこと。それができたから満足だよ」と笑った。
来年も出て、楽しみながら9連覇を目指す。「大会に出て全国の仲間と会えるのも楽しみの一つ。体力が続く限りは続けたいね」と話して意欲を見せた。
亀濱さんは同クラスの400メートル(1分34秒83)、800メートル(3分39秒07)、1500メートル(7分37秒08)の世界記録保持者だ。
強さの秘訣(ひけつ)は「毎日運動をすることだと思うね」とにこり。亀濱さんは毎日朝4時きっかりに起床し、6時から2~3時間のウオーキングで汗を流す。お昼をしっかり食べた後、少し休んで夕方再び家を出る。そしてまた1時間以上歩き回るという毎日だ。
「競走じゃないから3時間歩いても何でもない」と言ってのけ、「家にじっとしていられないからね。風景を楽しみながら毎日歩いているよ」と胸を張った。