交通機関がまひ/台風25号
空の便は全便欠航/宮古発着路線 4200人の足に影響
台風25号の接近に伴い、4日に宮古空港を発着する空の便は日本トランスオーシャン航空(JTA)と全日空(ANA)の定期便46は全便欠航となり、約4200人の足に影響が出た。そのほか、台風の連続襲来でサトウキビへの被害拡大が懸念されるほか、各地で停電も発生するなど住民生活に大きな影響を及ぼしている。
この日の空の便は、定期便が全便欠航となるも、全日空は福岡直行の臨時便が午前中に1便のみ運航した。
JTAは那覇-宮古線8往復16便、羽田-宮古線1往復2便が欠航。琉球エアーコミューター(RAC)は那覇-宮古線1往復2便、宮古-石垣線2往復4便、宮古-多良間線2往復4便が欠航となり約2200人に影響が出た。
ANAは、午前中に福岡直行便の臨時便を就航させたが、それ以外の那覇-宮古線5往復10便のほか、本土直行便を含む全定期便の計18便が欠航となって約2000人の足に影響が出た。
この日は朝から、宮古空港にはANAの福岡直行便のキャンセル待ちや予約変更などのため訪れる人が訪れたが、台風接近に伴い空港は正午で閉館となった。
東京都から観光で訪れている20代の女性2人組は「何とか福岡直行便に乗ってなんとか東京まで帰ろうと思ったが、キャンセル待ちも乗れなかった。残念。明日は飛行機が飛ぶのを願っている」と話し、宮古空港から宿泊予定のホテルに向かった。
5日の運航について、JTAは「今後の天候を見極める」とし、ANAは午前便の欠航が決定し、午後は天候の状況を見極めて判断するとしている。
海の便も台風接近の影響で、宮古島と多良間島を結ぶ多良間海運、宮古島と大神島を結ぶ大神海運のフェリーがいずれも全便欠航。5日については台風の進路、速度などを考慮した上で判断するとしている。
5日に入港を予定していた国際クルーズ船の「スーパースタージェミナイ号」の入港はキャンセルが決まっている。