下地中がグランプリ/9校11チームが発表
MVPは寄川凜君(平良)
中学校ダンスフェス
第16回全宮古中学校ダンスフェスティバルが6日午後、北中学校体育館で行われ、9校11チームが出場して躍動感あふれるダンスを発表した。審査の結果、グランプリは下地中の「下地ガールズ」。シンクロナイズされた巧みな演技と豊かな表現力で審査員の高い評価を得た。最も印象に残る生徒に贈られる個人賞(MVP)は、平良中3年の寄川凜君が受賞した。
フェスティバルは、宮古地区中学校体育研究会(濱川泰成会長)が主催。生徒たちに表現することの楽しさや創作の喜びを体験してもらうことが狙いだ。
開会式で濱川会長は「元気よく演技し、その元気をここにいるみんなに分け与えてほしい」と話し、参加生徒にはつらつとしたダンスの発表を呼び掛けた。
発表が始まると会場は手拍子と歓声に包まれた。体操着姿の生徒たちは、運動会で披露したリズムダンスやオリジナルのダンスを表情豊かに発表した。
審査員の前に歩み寄って笑顔を振りまいたり、観客に手拍子を求めたりするチームなどそのスタイルはさまざま。発表内容や踊りの完成度、表現力を積極的にアピールしていた。
グランプリを獲得した下地ガールズは、運動会での発表を兼ねて夏休みに練習を開始したという。女子23人が出演し、リズミカルな踊りをぴたりと合わせる技術で観客の目をひいた。
最高賞にリーダーの岸本彩美さん(3年)は「本当にうれしい。とても感動しています」と表彰式の後も興奮冷めやらぬ様子。「グランプリを狙って練習してきた成果を出せた。きょうの発表は最高だった」と振り返り、目標を達成した仲間と喜びを分かち合った。
優秀賞は、鏡原中の「Team Gami」と、久松中の「COOL&CUTE」がそれぞれ受賞した。
個人賞(MVP)は最初に演技した平良中「チームあきのり」の寄川君。息が上がる終盤も飛び切りの笑顔をたたえながら前後左右に激しく踊り、審査員に強烈な印象を残した。
寄川君は「実力は出し切りましたが、他の学校の生徒もうまかったのでまさか自分が取れるなんて…」と少し照れた表情を浮かべながらMVP受賞の感想を話した。それでも「受賞することができてめちゃくちゃうれしい」と笑顔だった。