佐渡山、重量挙げV/福井国体
沖縄の団体優勝に貢献
第73回国民体育大会「福井しあわせ元気大会」の重量挙げ競技は7日、福井県の小浜市民体育館で成年の女子53㌔以下級を行い、宮古島市出身で「いちご」に所属する佐渡山彩奈がトータル177㌔を挙げて初優勝した。沖縄女子の団体優勝にも大きく貢献した。
佐渡山の記録はスナッチ81㌔、ジャーク96㌔。5月の全日本選手権以降、けがで苦しんできたが、それを克服して5カ月ぶりに80㌔台を成功させて見せた。
ジャークの試技は「油断をしてしまった」と1本しか取れなかったが、兵庫の八木かなえら強豪を抑えて国体初優勝を飾った。
佐渡山は「スナッチは自己ベスト(83㌔)近くを挙げる気持ちで臨んだので納得できる」と振り返り、順位についても「満足できる結果になった」と話した。
団体戦における沖縄チームの優勝も喜ぶ。「とてもうれしい。沖縄のために貢献することができて本当に良かった」と笑顔だった。
佐渡山はこの後、東京に戻って全日本の強化合宿に参加。11月初旬にトルクメニスタンで開催される世界選手権に出場する。「最低でも自己ベストを取れるように挑む」と話し、世界大会での上位を見据えた。