「サシバを守ろう」/保護合同パトロール
中高生参加し出発式
2018年度サシバ保護合同パトロールの出発式(主催・宮古島市環境衛生課)が8日、市役所伊良部庁舎前で伊良部中高校の生徒らも参加して行われた。「寒露のタカ渡り」として知られるサシバの飛来数調査も同日始まった。保護合同パトロール(広報パレード)は飛来数調査期間中の21日まで継続して行う。
宮古野鳥の会の仲地会長は「サシバは本州などで繁殖した後、南西諸島を南下してフィリピンなどで越冬する」と渡りのルートを説明した上で「サシバが縁で、宮古島市は繁殖地の栃木県市貝町と交流都市を締結し、来年は同町で国際サシバサミットを実施する。来年は宮古島、再来年は越冬地のフィリピンでの開催が検討されている。サシバ保護も地域的な活動から、大きく広がっている」と今後の保護活動などについて話した。
伊良部中学校生徒会長の嘉数優愛さん(3年)が同校生徒を代表して「サシバの大切さを1人でも多くの人に知ってもらえるように、私たちが保護を訴えていきたい」と決意表明を述べた。出発式後、宮古島署佐良浜、仲地両駐在所のパトカーと市の広報車などで、サシバ保護や鳥獣保護思想の啓蒙パレードに出発した。同広報パレードは伊良部島内、宮古島内の主な飛来地区を対象に宮古島署などと連携して行う。