宮古島市は196万円で33位/15年度県民所得
多良間176万円38位
【那覇支社】県企画部は10日、県内市町村の2015年度「市町村民所得」(県民所得)を発表した。一人当たり所得は、宮古島市が前年度比2・4%増の196万2000円で41市町村中33位、多良間村は同2・0%減の176万5000円で38位。同時に発表された15年度の「市町村内総生産」では、多良間村が前年度比27・3%増で伸び率が41市町村中2位、宮古島市は同0・4%減で30位となった。
一人当たりの市町村民所得は、企業などに雇用されている人が給料などとして得る「雇用者報酬」と企業の収入を示す「企業所得」、土地や株など有価証券からの「財産所得」を市町村ごとに合計し、人口で割って算出する。
県全体の平均は、対前年度比3・7%増の216万6000円。市町村別では、北大東村が403万5000円(前年度比3・3%減)でトップ。最も低かったのは、今帰仁村の151万1000円(同6・0%増)だった。
域内の経済活動で生み出された付加価値の合計を示す圏域別の総生産は、宮古圏域は前年度比0・3%増の1517億6600万円。農業が同16・7%減、製造業同4・6%減、建設業同5・0%減となる一方、卸売・小売業は同1・7%増、不動産業同1・8%増、レンタカーやコールセンター、ビル保守管理などの「専門・科学業務支援」同5・9%増などとなった。
宮古圏域の総生産に占める割合が最も高いのは、第3次産業(卸売・小売業、不動産業、専門・科学業務支援など)の77・4%。第2次産業(製造業、建設業など)の17・5%、第1次産業(農業など)が5・3%と続いた。
市町村別の総生産が最も多かったのは、那覇市の1兆3443億円、次いで浦添市が4252億円、3位は沖縄市2919億円。最少は渡名喜村の億5500万円だった。宮古島市は1467億3400万円(前年度比0・4%減)で県内8位、多良間村は50億3200万円(同27・3%増)で34位だった。多良間村が大幅に伸びたのは、公共工事の増加が要因とみられる。
県全体の総生産を示す「県内総生産」は、前年度比4・7%増の4兆1416億円。産業別では、第1次産業が551億円(前年度比8・2%減)、第2次産業6014億円(同13・0%増)、第3次産業3兆4961億円(同4・0%増)。