台風被害支援に1億3394万円/JAおきなわ
肥料費購入助成など
【那覇支社】JAおきなわ(大城勉理事長)は15日、9月末から10月にかけて来襲した台風24号・25号で深刻な打撃を受けた農家に対し、総額1億3394万8000円の支援を実施すると発表した。金融部門でも、災害復旧に向けた資金の貸し付けや、すでに借りた資金の返済条件の相談などで弾力的に対応するとした。大城理事長は「近年にない甚大な被害」と述べ、「これまでにない支援を行う」と強調した。
今回発表した支援策の内訳は、サトウキビが約3694万8000円、青果・花卉7900万円、畜産1800万円。支援策では、サトウキビで次期作に対する肥料費購入助成(1袋当たり200円)、青果・花卉ではビニールハウスのビニールや防虫ネットなどの供給支援(50%助成)や樹勢回復に必要な肥料等の供給支援(50%助成)、畜産では飼料支援(2カ月間1トン当たり1000円)やトタン支援(1枚当たり1000円)を行う。
また、青果では被害品目を再生産するための種苗等の供給支援、花卉では彼岸用として出荷する菊苗を再生産するための苗等の供給支援も実施する。
このほか、サトウキビについては増産基金やセーフティーネット基金の活用ができるよう県や国とも連携を図るとしている。
JAおきなわでは、台風24号・25号による被害を県全体で約19億6000万円と推定している。内訳は、サトウキビ約8億1660万円、野菜約1億7437万円、果実約1億2237万円、花卉約5億2661万円、畜産約2億1095万円、水稲約1970万円、野菜施設約3093万円、果実施設約1642万円、花卉施設約4763万円。