力作6000点展示/総合文化祭が開幕
中文祭と同時、ドーム初開催
「創造する市民の文化」をテーマに、第13回宮古島市民総合文化祭が19日、JTAドーム宮古島で始まった。期間は21日までの3日間。これまで別日程だった一般の部と児童・生徒の部を統合。宮古地区中学校総合文化祭とも同時開催となり、会場には約6050作品が展示されている。詰め掛けた市民は展示された力作、秀作に触れながら、芸術の秋を堪能していた。
主催者あいさつで下地敏彦市長は「今回、初めてのJTAドームでの実施となり、さらに中学校文化祭とも同時開催となったことで、生徒たち、一般の人たちも互いに刺激を受けて、想像力がさらに膨らむことを期待している。同時開催となった文化祭が市の文化力向上につながることを期待している」と述べた。
宮國博教育長は「総合文化祭は幅広い芸術、文化に触れる良い機会。市教育委員会としても市民の文化の向上を図るため、各種取り組みの支援強化を進めていきたい」とあいさつした。
また、市文化協会の大城裕子会長は「児童生徒の部約3600点、中文連約1500点、一般の部は約950点で合計6050点が展示されている。ドームの中には市民の文化の光が満ちている。それが島全体に広がることを期待している」と述べた。
地区中学校文化連盟の友利直喜会長も「今回は総合文化祭と同時開催となったことで、多くの市民が会場に訪れて地域文化の担い手となる中学生の力作にも触れてほしい」と呼び掛けた。
今回、JTAドームを初めてメイン会場に設定したことで、これまではスペース等の都合上、別の日程だった一般と児童・生徒の部を統合、中学校文化祭も同時に開くことが可能になった。
合同開催によって、文化祭の展示部門はより多彩となり、一般、中学生らの個性豊かな作品が会場にはあふれている。
書道や美術、文芸は児童・生徒の作品と一般の作品を同時に展示しているほか、一般の部はこれらのほかに▽華道▽茶道▽生活文化▽写真▽盆栽▽園芸▽織物▽民芸-などのブースが設けられた。
中学校総合文化祭の作品は作文や詩、新聞など。学校ごとに日ごろの学習の成果が展示されている。
会場の中央部ではワークショップが行われており、盆栽の実技講習や生け花体験、あだん葉での小物づくり、ブーンミ体験もできる。
そのほか、会場の外には飲食コーナーが設けられ、地元食材を使った弁当のほか、さたぱんびん、ぜんざいなどを販売している。