菊之露、多良川など出展/沖縄の産業まつりが開幕
【那覇支社】「うちなー発 世界へとどけ 県産品」をテーマに、第42回沖縄の産業まつり(主催・同実行委員会)が19日、那覇市の奥武山公園と県立武道館で開幕し、多くの来場者で賑わった。今回は502の企業・団体が出展し、泡盛の展示販売コーナーでは、「菊之露」と「多良川」が試飲用カウンターを設けておいしさをアピールし、市町村コーナーでは宮古木工芸が独自技術で製作した三線を丁寧に説明している。
県立武道館では、県推奨優良県産品に選ばれた海宝館(城辺保良)の夜光貝ネックレスやネクタイピンなどを展示している。今年度の泡盛鑑評会に出品された古酒や一般酒が一堂にそろっているほか、「かりゆしウエア」などの県産衣料品展示商談会なども実施される。
そのほか、アリーナ棟では今回初開催の「新エネルギー産業展」で、県内企業が取り組む台風の力を利用した風力発電のほか、海水の温度差発電、海流の潮力発電などの研究開発事例などを紹介している。
公園内の各会場では、野菜や畜産加工品などの展示即売会、商工会特産品フェア「ありんくりん市」に加え、ものづくりの楽しさを体験できる小中学生が対象の「おきなわ技能展」など、多彩な催しが企画されている。琉球補聴器、沖縄長生薬草本社、黒糖本舗垣乃花も出店している。
開会式で、同実行委員会の呉屋守章会長は「産業まつりが人と人、人と産業をつなぐ絶好な場となり、多くの出会いが生まれ、沖縄の産業を元気づける一助となれば幸い」と多くの来場を呼び掛けた。
沖縄の産業まつりは、21日までの3日間。屋内展示は午前10時から午後7時まで、屋外展示は午前10時から午後8時まで。那覇軍港西側特設駐車場から、会場までシャトルバスを運行している。