創造の文化 華やかに/中学校文化祭
郷土芸能、ダンスなど多彩
第24回宮古地区中学校総合文化祭(主催・宮古地区中学校文化連盟)の舞台発表の部が26日、マティダ市民劇場で行われた。生徒たちは地域文化の担い手としての自覚と誇りを胸にステージで躍動、郷土芸能やダンス、吹奏楽を堂々と発表した。県大会に派遣する代表校は後日発表する。
今年のテーマは、池間中3年の平良恋菜さんが考えた「創り出そう 私たちの文化 歴史のバトンをつなぐ瞬間」。19~21日にJTAドーム宮古島で開かれた展示部門に次ぐ行事だ。
開会式で、中学校文化連盟の友利直喜会長は「各地域で脈々と息づく郷土芸能をはじめリズムダンス、クラシックバレエ、少年の主張や英語弁論、吹奏楽など総合文化祭にふさわしい多様な文化の継承と発表が準備されている」と話し、文化活動に取り組む生徒たちの発表に期待を込めた。
生徒代表であいさつした城辺中3年の伊計蘭菜さんは「沖縄の未来を担う私たちの手で、文化の楽しさや感動を後世へつないでいきましょう」と呼び掛けた。
発表は、砂川、鏡原、上野、平良、久松、城辺、下地の7校の生徒による三線演奏で幕を開けた。総勢50人が「豊年の唄」「なりやまあやぐ」を披露した。
下地中3年の加賀政宗君が「世界を変える一滴」という演題で自分の考えを主張した後、久松中と上野中の生徒による郷土芸能の発表があった。久松は勇壮な獅子舞を、上野は地域で受け継がれている新里の棒振りを勇ましく踊った。
この後はバレエ、英語弁論、吹奏楽、ダンス、創作エイサーと続き、午前の締めは砂川中の集団演舞「肝高の阿麻和利」。生徒39人が息の合った演技で総合文化祭を盛り上げた。
午後の部も三線演奏で始まり、下地中による「川満の棒踊り」、西城中の「比嘉の獅子舞」と続いた。
北中はフラダンス、西辺中と伊良部中は軽快なダンスを発表し、最後は北中の生徒が吹奏楽で締めた。