菊之露がダブル受賞/泡盛鑑評会
県知事・国税事務所長賞
【那覇支社】泡盛の味や香りを審査する2018年度泡盛鑑評会の表彰式(主催・沖縄国税事務所、県)が1日、那覇市内のホテルで開かれ、菊之露の「古酒7年38度」が県知事賞と沖縄国税事務所長賞をダブル受賞し、下地勝社長と製造責任者の山内豊彦さんに賞状が贈られた。
同鑑評会は、泡盛の品質と製造技術の向上を図る目的で1972年から毎年実施されており、今年度で46回目。今回は「古酒の部」に38酒造所から65点、「一般酒の部」に34酒造所から34点が出品され、10月2日と4日に北那覇税務署で利き酒による品質評価会が開かれていた。
表彰を受け、下地社長は「十数年ぶりに二つ同時に受賞できて、非常に喜んでいる。最近、泡盛業界も厳しい状況が続いているので、これを機会に良い泡盛づくりを頑張っていきたい」と喜びを語った。
山内さんは「責任者となって初めてのダブル受賞なので、本当にうれしい。これを励みに、もっとおいしい酒がつくれるよう取り組みたい」と意欲を見せた。
沖縄国税事務所の脇本利紀所長は「皆さんの尽力で、泡盛は県の重要な地場産品の地位を確立し、今や沖縄の製造業のけん引力を担うまでになった。これまでの取り組みに敬意を表する」とあいさつした。
審査報告で、同事務所の相澤常滋主任鑑定官は「(古酒部門で)業界の製造技術の向上が感じられるなど高い品質の泡盛が多数を占めていた」と評価した。
今年度の泡盛鑑評会では、県内15酒造所が沖縄国税事務所長賞を受賞し、そのうち5酒造所に県知事賞が贈られている。