どう猛なサメ11匹駆除/佐良浜漁業集落
国、県などの補助受け
佐良浜漁業集落(国頭和則会長、構成員147人)は2日、離島漁業再生支援交付金事業を活用して実施した2016~17年度のサメ駆除実績を発表した。2年間でどう猛な大物イタチザメなど合計11匹を仕留め、総重量にして約840㌔あった。今年度も継続して実施しており、10末現在で大物イタチザメなど9匹を駆除した。
同事業は、国が2分の1、県と市がそれぞれ4分の1ずつ負担。16年度は154万円、17年度は170万円を活用。今年度は180万円を予定している。
伊良部漁協によると、漁業者からのサメ被害の苦情を受けて実施。伊良部島北沖にはえ縄を仕掛け、翌日に引き揚げ作業を行っている。駆除したサメは佐良浜漁港に陸揚げし、解体処理した。
伊良部漁協の漢那一浩組合長は「サメは、一本釣りした魚を引き揚げる際に横取りする。また漁具を荒らしたりする。漁業者にとっては天敵だ。サメ駆除は毎年度実施したい」と行政の継続事業に期待を込めた。
池間漁業集落は今後サメ駆除の実績を詳しく公表する。宮古島漁業集落はサメ駆除は実施していない。