「関係者の皆さんに感謝」
県功労者の邊土名さん
【那覇支社】県内各分野の発展に大きく貢献した功労者をたたえる「2018年度県功労者」の表彰式が3日、那覇市内のホテルで開催された。宮古島市の邊土名豊一さん(79)=平良島尻=を含む県内10人が受賞し、玉城デニー知事から表彰状が手渡された。邊土名さんは「長年苦楽を共にしてきた関係者の皆さんに感謝したい」と喜びを語った。
同表彰は1973年度の創設で、今年度で46回目。これまでに、今回を含めて484人が表彰されている。邊土名さんは、サトウキビやマンゴーの生産振興への貢献や土地改良事業等を活用した生産基盤の整備、農業担い手の育成などが高く評価され、農林水産部門での受賞となった。
邊土名さんは「行政機関の支援や、地元住民の団結力、大きな力で後押しをしてくれた在沖島尻郷友会などの協力がなければ整備は進まなかった。この賞に導いてくれた関係者を代表していただけた賞だと思っている」と感謝を述べた。
今後については「引き続き、若い人たちの育成に努めたい。(若者には)地域を大切に思い、互いの信頼関係を築いて島尻と宮古島の発展のために頑張ってほしい」と語った。
表彰式に出席した下地敏彦宮古島市長は「宮古農業の質の高さが認められてうれしく思っている。今後も後進の指導にあたってもらいたい」と激励した。
玉城知事は式辞で「それぞれの分野で献身的に尽力し、活躍してこられた。皆さんの輝かしい功績は県民が等しく認めるところであり、沖縄の将来を担う若い世代の模範だ。県民を代表して感謝する」と述べた。