最優秀に西川、荷川取さん/童話・お話・意見発表大会
小学は平安山君ら4人/各校の代表45人が発表
第52回宮古地区童話・お話・意見発表大会(主催・宮古地区PTA連合会)が4日、市内4小中学校で行われた。審査の結果、中学男子は砂川中3年の西川昌吾君、同女子は平良中1年の荷川取美佑さんが最優秀賞を受賞した。小学の部の最優秀賞は砂川小3年の平安山快人君、鏡原小3年の仲里梨花さん、伊良部小6年の國頭朗世君、東小4年の友利葵さんの4人。
この大会は、発表を通して児童生徒に表現力を磨いてもらうことが狙い。言語教育の発展に役立てることも目的の一つ。今年は小学校低学年の男女、同高学年の男女、中学男女の6部門に計45人が出場した。
中学男子の部最優秀賞の西川君は、学校統廃合に葛藤した胸のうちと、学校と地域の結び付きに関する自身の考えを発表した。
「一つの学校が歴史に幕を下ろす、これだけを切り取ると確かに寂しい」と本音をこぼしながら、「どんなことがあっても、そこに住む人々が、子どもの成長や地域の発展を願う限り、地域が消えることはないと信じている」とまとめた。
最優秀に西川君は「地域が題材なので、地域の人たちに僕の思いが伝わるように発表した。県大会に向けては自分の意見が聞く側に伝わるよう、原稿を熟読して臨みたい」と話した。
中学女子の部最優秀賞の荷川取さんは「今を精一杯生きていますか」という語り掛けから発表を始めた。
母から「明日という日は誰にでもやってくるとは限らない。だからこそ、今というこの瞬間を一生懸命に生きるんだよ」と言われたときの心境やその後の決意を余すことなく伝えた。
母の言葉を糧に、できることは何でも挑戦したことや、弱音を吐かなくなったことを振り返りながら「簡単に弱音を吐く前に、立ち止まって考えてほしい。あなただけが苦しいのではないことを。あなたが生きている当たり前の日々が、当たり前ではなく、病気や障がいと闘いながらも前向きに生きている人々がいることを」というメッセージを発して高い評価を得た。
荷川取さんは「練習してきたことをしっかり出せたと思う」と話し、自己評価に100点を与えた。県大会では「1年生だけど優勝できるように一生懸命頑張りたい」と抱負を話した。
県大会は来月14日、国頭地区で行われる。