植樹升に除草剤/空港駐車場
業者が広範囲に使用/市「景観上良くない」
宮古空港の駐車場の植樹升に伸びた雑草を除去するために広範囲にわたって除草剤が使用されていたことが7日までに分かった。本紙の取材に対して、市空港課の新里光聖課長は「広範囲にわたる除草剤の使用は問題があり、景観上も良くない。業者にもこのようなやり方はしないよう伝えた」と述べた。
この問題は、今月2日にある市民から「観光客を出迎える場所なのに、除草剤をかけられた雑草が景観を損ねている」との声が本紙に寄せられた。
同課に問い合わせたところ「木の根っこが多く出た場所など、雑草を除去しにくい部分に使っているようだ」との見解が示された。
しかし、7日に現場を確認したところ除草剤は複数の植樹升で広範囲に使用されていることが分かった。
新里課長は「指摘を受けて、業者に電話したところ機械を使いづらい場所に使用したと聞いた。しかし、現場を確認すると、そうではない場所にも全体的に広い範囲で使用されていた」と話した。
駐車場の雑草除去については市が造園業者と1年間の契約を結び、業者が作業を実施しているという。
今回の除草剤の使用について、新里課長は「作業的に難しい部分など、ある程度の場所は仕方ないと思うが、今回のように広範囲で使用するのは問題がある」と述べた。
実際に使用された場所は、草刈り機でも十分に除去できる部分もあり、さらに芝が植えられた場所では、雑草と一緒に芝も枯れている所も複数カ所見受けられた。
業者への指導について、新里課長は「問題を指摘したところ、業者からは謝罪の言葉があった。今後はこうしたやり方にはならないと思う」と述べた。
また、業者との契約書の中には除草剤の使用について明記されていないことから、同課では今後の契約においては除草剤の使用方法などについても具体的に盛り込んでいくとしている。