技術と創造アピール/宮工
工業祭で学習成果発表
宮古工業高校(金城透校長)で10日、2日間の日程で第18回工業祭が始まった。3年に1度のイベントで、全生徒175人が参加。電気情報科3年の15人が製作した地上デジタル用TVアンテナ(室内用)を展示販売(1個500円)するなど、日頃の学習活動の成果を発表。初日は、大勢の保護者や市民らでにぎわった。
金城校長は「スローガンの『工業祭 技術と創造、今ここに』には、専門高校らしい思いが込められ、生徒の皆さんが『ものづくり』を通して、将来の産業人へと羽ばたこうとする熱い心意気が感じられる。社会に貢献できる人材になることを期待する」と激励した。
自動車機械システム科、電気情報科、生活情報科がそれぞれ趣向を凝らした内容で展示・演示・販売・体験コーナーを設け大好評。
自動車機械システム科のキープレート製作体験・販売コーナーは人気の一つ。ミニSL運転コーナーには多くの親子連れが訪れ、子どもたちが体験試乗で喜んでいた。
電気情報科3年の佐久川琉星君は「台風などの影響で、テレビ用のアンテナが悪くなり、テレビ映りが悪く映像に乱れがあったりする。販売している地上デジタル用TVアンテナをテレビの裏にある地上デジタル入力端子に接続すると、地域や場所によっては映るようになる」とPRした。
佐良浜から夫婦で訪れた糸満健さん(80)は「宮工に在籍する孫は3年生。頑張っている姿を見て、とてもうれしかった」と笑顔で話す。