下水終末処理場増設へ/16日の臨時会提案
建築ラッシュに対応
契約金額5億550万円
市議会全員協議会が13日、市役所平良庁舎で開かれ、16日に開催される市議会臨時会に市当局が提出する議案の説明が行われた。今臨時会には市浄化センターに現在2基ある下水の終末処理場を1基増設するための建設工事委託の協定を締結することに議決を求める議案と、任期満了に伴い新たな教育委員を任命することへの同意案が提出される。
集められた下水から不純物や汚れなどを取り除く処理をして、きれいになった水を海へ排出する終末処理場。市の施設は2基で1日に5600立方メートルの処理能力があり、現在の1日平均処理量約4300立方メートルを上回っていて、能力には余裕がある。
しかし、マンションやアパート、ホテルなどが建築ラッシュとなっている現状を踏まえ、今後の処理量増加に対応するため、3基目を建設することとなった。
建設場所は市浄化センター内にある既存の終末処理場の隣。建設工事は日本下水道事業団(東京)に委託する予定で、契約金額は5億550万円。今回の工事は本体工事のみで、電気設備や配管設備などは別途工事が必要となる。工事費総額は約11億7000万円。2021年度からの供用開始を目指す。
今臨時会には、工事を委託するための協定を締結することに議決を求める議案を提出。議決されば年明けにも着工したい考え。
教育委員任命の同意案は、佐和田貴美子委員(教育長職務代理者)が12月4日で任期満了を迎えることから提出される。後任として任命を予定しているのは渡久山ひろみさん(伊良部)。
市議会全員協議会では総務部の宮国高宣部長が提出議案について説明した。