販売額19億8200万円/肉用牛競り上半期実績
前年度比9300万円減/子牛平均価格は67万円
JAおきなわの宮古、多良間両家畜市場の2018年度上半期肉用牛競り実績がまとまった。販売額は前年度比9300万円減の19億8200万円だった。子牛1頭平均価格は66万9431円。前年度と比べて5万8620円安で70万円を割り込んだが、依然として高値で推移している。平均キロ単価は2501円。
上半期(2018年4~9月)の実績は、JAおきなわ宮古地区畜産振興センターがまとめた。宮古市場で6回、多良間市場では3回競りが開かれた。
競りの主流となる子牛の上場頭数は、宮古が2194頭で前年度と比べて41頭増えた。多良間は661頭で同比80頭増えている。競り1回当たりの平均上場頭数は宮古が366頭、多良間は220頭だった。
子牛1頭平均価格は宮古が69万1533円で前年度比4万8456円安、多良間は59万7053円で同比8万6876円安とそれぞれ下げた。平均キロ単価は宮古が同比226円安の2539円、多良間は同比350円安の2367円。
性別の子牛1頭平均価格は宮古の去勢が74万6540円で、雌が59万3498円。多良間は去勢が65万4735円、雌が48万7280円となっている。
子牛の平均価格、販売額ともに前年度を下回る実績となったが、JA宮古地区畜産振興センターの荷川取努センター長は「大きな落ち込みはなく、この価格でも十分高い」とみる。「枝肉の相場に合わせて購買者が買いに走らない傾向はあるものの、平年の価格より高い値だ」と話した。
成牛を含む全体の上場頭数は前年度比177頭増の3182頭で、3141頭の取引が成立。1頭平均価格は同比6万3611円安の63万1103円、平均キロ単価は同比266円安の2190円だった。