下水処理場増設を可決/市議会臨時会
21年度供用開始へ/教育委員任命同意案も
宮古島市議会(佐久本洋介議長)の臨時会が16日に開かれた。市浄化センターに現在2基ある下水の終末処理場を1基増設するための建設工事委託の協定を締結することに議決を求める議案と、任期満了に伴い新たな教育委員1人を任命することへの同意案の2件について審議した結果、いずれも全会一致で可決した。
下水終末処理場1基を増設する場所は、市浄化センター内にある既存の終末処理場の隣。建設工事は日本下水道事業団(東京)に委託する予定で、契約金額は5億550万円。今回の工事は本体工事のみで、水処理設備、電気設備、場内配管は別途工事が必要となる。工事費総額は約11億7000万円。2021年度からの供用開始を目指す。
教育委員任命の同意案は、佐和田貴美子委員(教育長職務代理者)が12月4日で任期満了を迎えることから提出された。後任として任命を予定しているのは伊良部商工会理事の渡久山ひろみさん(伊良部)。
市議会臨時会では下地敏彦市長が議案の提案理由を説明。下水終末処理場増設については上下水道部の大嶺弘明部長が仲里タカ子氏の質問に対し、アパートやホテルなどの建築ラッシュから処理量の増加が見込まれるほか、既存の2基のどちらかに不具合が生じた場合、対応が間に合わなくなることから、3基目は必要と説明した。
採決では2件とも全会一致で原案通り可決された。