指定管理で協定書締結/村と宮糖
多良間の新製糖工場/黒糖づくりへ相互協力
【多良間】新しくなった宮古製糖多良間工場の指定管理に関する協定書の締結が17日、同村役場で行われた。伊良皆光夫村長と同社の安村勇社長が協定書に押印し、同村名産の黒糖づくりと原料となるサトウキビ生産に向けた取り組みに相互協力していくことを再確認した。同工場の指定管理期間は同日から20年間。
新工場は村が事業主体となり、総工事費約25億円を掛け塩川の旧工場隣に建設した。工場棟の建築面積は5455平方㍍。延べ床面積は7346平方㍍。旧工場の約1・5倍の広さで、1日の稼働能力は250㌧。
12月17日から操業をスタートさせる。今期の原料は2万3000㌧を見込んでおり、10月31日にはボイラーの安全を祈願する「火入れ式」を行った。
締結式で伊良皆村長は「待ちに待った新製糖工場が建設され、本日宮古製糖と指定管理に関する協定を結ぶことができて安心している。これからも多良間産黒糖づくりに頑張っていただきたい」とあいさつした。
安村社長は「先人が築き上げてきた多良間黒糖の上質な製品づくりへ、さらに力を注いでいきたい」と話した。
新工場では食品を製造する際に安全を確保するための管理手法「HACCP(ハサップ)」の導入を計画しており、安村社長は「今まで以上に衛生管理面に取り組んでいきたい」と述べた。
指定管理に関する協定書には、村と宮糖が相互協力し、工場を適正かつ円滑に管理運営するために必要な事項が明記されている。