800人配備へ工事着々/野原陸自駐屯地
賛否渦巻き、着工から1年
地域住民の賛否があるなか、昨年11月20日に着工式を行った上野野原の千代田カントリークラブ跡地で進んでいる陸上自衛隊宮古島分屯地建設が20日で着工から1年を迎え着々と進んでいる。
上野野原の駐屯地には隊庁舎が建設され700~800人が配備される。
2010年に策定された防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画(中期防)で、宮古島への陸上自衛隊配備については、日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増すなか、空白地帯となっている島しょ部への部隊配備により、島しょ部における防衛態勢の充実・強化を図ることが新に打ち出された。
上野野原への陸上自衛隊配備について、宮古地区自衛隊配備促進協議会の野津武彦会長は「陸自配備は抑止力としての配備で、ここから攻撃するものではない。中国など日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増している中、宮古島、石垣への早めの配備をしてほしい。宮古島も人口がかなり減少しているので、配備に伴って人口も増加することを期待している」と話した。
また、宮古島のどこにもミサイル基地はいらない住民連絡会共同代表の仲里成繁さんは「自衛隊に反対しているわけではないが、宮古島に戦争につながる基地はいらない。防衛局はなぜ上野野原にミサイル基地を配備するのか、納得できる説明をしていない。建設工事は大分進んでいるが、あくまでも『反対』の声は上げ続けていく」とあくまでも配備反対の姿勢を貫くとしている。