車エビを初出荷/宮古島漁協
豊洲市場などへ200㌔/今期30㌧余、1億4000万円見込む
今回で24周年を迎える宮古島漁協(儀保正司組合長)の車エビ初出荷式が21日、同漁協車エビ養殖場(高野漁港)で行われた。式には県や市の担当職員など関係者が参加。この日、東京の豊洲市場など全国各地の市場に向けて出荷される200㌔の車エビを万歳三唱で見送った。今期の養殖車エビは生産量30㌧以上を見込み、売上げも1億4000万円を見込んでいる。
車エビ養殖事業は1995年にスタートし、今年で24年を迎えた。
出荷のピークは12月ごろになり、ピーク時には1日400㌔が全国に向け出荷される。
この日、化粧箱に入れられた活車エビは仮死状態で初出荷され、見送った参加者らは、安全輸送と高値取引に期待を込めた。
セレモニーで、同漁協の儀保組合長は「昨年に比べ今年の車エビはとても生育が良く、生産量も30㌧超えを目指している。素晴らしい成果が出て漁協を黒字にしてくれることを願っている」と述べた。
また、下地敏彦市長(代読)も「初出荷先は豊洲市場ということで話題性に花を添え、幸先の良いスタートが切れた。車エビの安心、安全、新鮮な供給に向け私たちも漁協の皆さんと努力を重ねていきたい」とのあいさつを寄せた。そのほか、県宮古農林水産振興センターの大村学所長(代読)からも「おいしい宮古の車エビが全国各地に届けられ、喜ばれることを願っている」とのコメントが寄せられた。
式後には、参加者らに活車エビの料理が振る舞われ、新鮮な生の車エビに「新鮮な宮古の車エビはやっぱりうまいね」などの感想が聞かれた。