税の意義、役割再認識/「考えるつどい」開催
功労者らに感謝状/消費税完納宣言を採択
税を考える宮古島連絡会(会長・野津武彦沖縄宮古法人会会長)の2018年度「税を考えるつどい」が22日、平良港ターミナルビルで開催された。参加者たちは、租税の意義や役割を再認識するとともに納税意識の高揚に努めていくことに決意を示した。また、申告納税制度の普及発展に貢献した個人や団体に感謝状などを贈ったほか、税に関する絵はがきや作文コンクールで入選した子供たちを表彰した。
このつどいは「税を考える週間」行事の一環で、税務当局や関係民間団体が連絡協調を図りながら、税について正しく理解し活力ある経済と社会の実現に向け共に努めていくことを目的に毎年開催している。
3部構成で、第1部は「消費税完納宣言」を行い全会一致で採択。第2部は沖縄国税事務所の上里真次長の「税の話あれこれ」と題した講演会、第3部は表彰式が行われた。
主催者を代表して野津会長は、2019年10月1日から標準税率10%と軽減税率8%が導入されることを説明し「制度の導入により景気の低迷に陥らないよう最大の配慮をお願いしたい。また、この『つどい』が行政と民間が共に考える有意義なものになることを願っている」とあいさつした。
式辞で、宮古島税務署の古謝敏也署長は、表彰を受けた個人や団体に対し税務行政の良き理解者として納税意識の高揚や租税教育の推進などへの協力に感謝の意を示しながら「少子高齢化が進む中、租税の役割はさらに大きくなっており、租税教育は重要になっている。関係者の皆さんにはこれからも協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
県宮古事務所の稲福具実所長、宮古島市の下地敏彦市長もそれぞれ来賓祝辞を述べた。
受賞者を代表して伊沢忠憲さん(沖縄宮古法人会理事)は「今回の受賞は会員、周囲の指導のおかげ。これからも納税思想の高揚や税務行政の推進に貢献できるよう日々精進したい」と喜びと抱負を語った。